玄米が便秘を悪化させる!?
私が受ける健康相談でも、便秘に悩んでいる人は多いですね。
「そんなになるまで、なぜ放っておいたのかしら」と思うほど、
何日も便が出ない人もたまにいます。
しかも、そういう人に限って「苦しくはないのですが」というのです。
この時点で、脳が守りに入っていることが分かりますね。
そのまま不快な症状をダイレクトに受けていたら、きっとおそろしい
頭痛に見舞われることでしょう。
脳は防衛本能で、わざと情報をしゃっとダウンすることもあります。
きっと、今は苦しくなくても、便秘になりたての頃は、
お腹が重く感じたり、頭が痛くなっていたはずです。
ところで、そんな便秘の人も、まったく何もやっていないわけではありませんよね。
「食物繊維で腸を刺激しよう」
と、ゴボウや玄米、イモ類を食べています。
でも、ますます便が硬くなって自分では手に負えなくなり、ご相談にみえるようです。
あなたの腸が健康なら、玄米ほど体に良いものはありません。
食物繊維はもちろん、玄米に含まれる多くのミネラルが、
腸内の免疫機能を正常化してくれる働きもあります。
玄米の働きを十分に発揮させるためには、玄米を良く噛んで
組織を壊して消化をしやすくすることが前提です。
甘く感じるほど良く噛んでいただきましょう。
この『よく噛む』ことができていない人ほど、便秘になりやすいようです。
心当たりのある人は、最初の3口だけでも、ご飯の甘味を感じるまで、唾液と混ぜながら丁寧に噛んでくださいね。
それから、玄米は白米に比べて食物繊維が多い分、腸内の水分も吸収します。
この食物繊維に含ませる水分をしっかりと摂ることが、便秘解消の秘訣になりますよ。
その時に、できたら暖かい水がおすすめです。
水を沸騰させずに温めることで、酸素が水の中に含まれています。
一般的には、湯冷まし(白湯)をすすめる人も多いようですが、
湯冷ましは酸素が抜けているため、死んだ水と言われています。
生きた水は、細胞を活性化させ腸が分解吸収した栄養素を体中に運ぶ働きもあります。
玄米を食べて便秘がひどくなるようでしたら、水を飲んでくださいね。
それから、もし、あまりにも便秘でお困りならば、食物繊維を水溶性に変えてみるのもおすすめですよ。
レタスや海藻には、水溶性の食物繊維が多く含まれているのでお試し下さいね。
腸内で玄米は幸せホルモンになる
幸せホルモンと言われるセロトニンは、90%近くは腸内にあります。
セロトニンがたくさん分泌されていると、気持ちが安定してくるので、幸せホルモンと呼ばれているようです。
セロトニンは、誰かの世話をしたり、赤ちゃんにおっぱいを与えている時にも出るホルモンです。
玄米に含まれるビタミンB6やナイアシンは、セロトニンを作る補酵素になる大切な栄養素です。
このセロトニンは腸内で合成されますが、腸内環境がよくなければ、スムーズな合成をすることができないのです。
もし、イライラしやすいと感じるようなら、食べ物を見直して腸内環境を整えてみましょう。
きっと今までに感じないほどの幸せな気分になれるはずです。
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