うんちくアレコレ辞典
主なミネラルの働きとその生理作用について
ミネラルの種類 | 身体に及ぼす生理作用 |
カルシウム(Ca) | ・歯や骨などの硬組織を作る。 ・細胞の情報伝達に関係する。 ・真菌の収縮作用を増す。 ・筋肉の興奮性を抑制する。 ・刺激に対する神経の感受性を静める。 ・トリプシンなどの酵素作用を活性化させる。 |
リン(P) | ・歯や骨などの硬組織を作る。 ・血液中のリン酸塩は酸やアルカリを中和する。 ・リン脂質、核酸の成分となる。 ・ビタミンB1、B2などと結合して補酵素となる。 ・糖質代謝を円滑に進める。 ・ATPなど高エネルギーリン酸化合物をつくり、エネルギーを蓄える。 |
鉄(Fe) | ・ヘモグロビンの鉄は酸素を運搬し、 ミオグロビンの鉄は酸素を細胞に取り入れる。 ・各細胞の鉄は、酵素の活性化に関係し、栄養素の年初ぅに役立つ。 ・ヘム鉄と非ヘム鉄とがある。ちなみに貯蔵鉄はヘム鉄。 ・小腸での鉄の吸収は1mg。(吸収率10%)。 ・非ヘム鉄の吸収は、ビタミンCで促進される。 |
ナトリウム(Na) | ・筋肉や神経の興奮性を弱める。 ・血しょうなどの細胞外液の浸透圧保持を調節する。 ・体液のアルカリ性を保つ。 ・ブドウ糖などの腸管吸収、カルシウムなどの細胞膜浸透に関与する。 |
カリウム(K) | ・心臓機能や筋肉機能を調節する。 ・細胞内血液の浸透圧が一定に保たれるように調節する。 |
ヨウ素(I) | ・成長期にある人の発育を促進する。 ・成人では基礎代謝を盛んにする。 ・甲状腺に異常がある時、大量に摂取させる。 |
マグネシウム(Mg) | ・刺激による筋肉の興奮性を高める。 ・刺激による神経の興奮性を静める。 ・ある種の酵素の作用を活性化させる。 |
マンガン(Mn) | ・骨や肝臓の酵素作用を活性化させる。 ・骨(リン酸カルシウムなど)の生成を促進する。 ・必須栄養素である。 |
銅(Cn) | ・骨髄でヘモグロビンを作る時に鉄の吸収を良くする。 ・腸管からの鉄の吸収を助ける。 |
コバルト(Cn) | ・骨髄の造血機能に不可欠で、赤血球や血色素の生成に関係する。 |
塩素(Cl) | ・胃液のHCIの成分である。 ・血液の酸度、及び浸透性を維持する。 |
亜鉛(Zn) | ・炭酸脱水酵素や乳酸脱膵酵素の成分である。 ・核酸やたんばく質の合成I関与している。 |
セレン(Se) | ・抗酸化作用で組織細胞の酸化を防ぐ。 ・ユビキノンの合成を通じて整体酸化を調節する。 ・ビタミンEの生理作用と共通点が多い。 |
クロム(Cr) | ・糖代謝脂質代謝に必須である。 |
イオウ(S) | ・解毒酵素のSHグメ~ぷとして、酵素活性に関与する。 |
フッ素(F) | ・細胞外液から骨や葉へ入り、組織を強固にする。 |
モリブデン(Mo) | ・肝キサンチンオキシダーゼの成分である。 ・銅と拮抗する。 |
- 2014.11.21
- 18:52
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