腸内環境と自律神経

2015/05/19


腸内環境と自律神経は、密接な関係があります。

ストレスがかかると下痢や便秘をしやすいという人は、交感神経と副交感神経のバランスが崩れているのかもしれません。

ストレスがかかると胃腸を壊すと思われている人もいるようです。

確かに一般的には、自律神経の支配下に腸があります。
だから、ストレスで自律神経のバランスが崩れると、腸に影響が出ると言われているのです。

しかし、それなら自律神経のバランスを整えなくては、いつまでたっても腸は改善できませんよね。

それではいつまでたっても自律神経や腸内を改善することはできないでしょう。

「リラックスして」と言われてできるものなら、とっくにできているだろうし、便秘や下痢で悩むこともないのです。


では、下痢や便秘で困っている人はどうしたら良いのでしょうか。



腸内環境が自律神経に影響している!

自律神経が腸内環境に影響していると考えると、改善するのは大変ですが、腸内環境が自律神経に影響していると考えれば、改善するのは簡単です。

なぜなら、腸内環境が悪くなる悪玉菌が好む状態をやめて、善玉菌が好む環境にすれば良いからです。

では、腸内菌について考えてみましょう。



腸内菌は大きく分けて3種類

腸内菌には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌がいます。
この日和見菌は善玉が住みやすい環境なら善玉菌のような働きをして、悪玉菌が住みやすい環境なら悪玉菌のような働きをする面白い菌です。

ですから『善玉菌を増やす』というよりも『善玉菌が住みやすい環境を作る』ことで、日和見菌が善玉菌のような働きをしてくれるのですね。

この悪玉品が増えるとストレスがかかり、自律神経はバランスが悪くなると言われています。

ストレスとは、自分の外からくるものだけでなく、腸内のストレスも大きく影響しているのです。


では、悪玉菌が住みやすい腸内環境とはどのような状態でしょうか。

  • お腹が冷えている
  • 便が溜まっている
  • 腸の運動が鈍い
  • 発酵食品を食べていない
  • 肉や油の食事が多い
  • 甘いモノが多い
  • たばこやお酒が多い
  • 睡眠不足(22時から3時まで眠っていない)
などが挙げられます。

これらの生活に心当たりのある人は、腸内環境が悪玉菌の増えやすい状態にあるかもしれません。




自立神経とは

自律神経とは、自分の意思に関係なく刺激や情報に反応して体内の機能をコントロールする神経のことをいいます。

あなたが今、マウス片手に読んでいるとしたら、マウスを動かしているのは『あなたの意思』ですよね。

では、あなたの心臓はあなたの意思で動いているのでしょうか?
違いますよね。

この心臓を動かしているのは自律神経の働きです。

他にも体内のさまざまな機能は、自律神経で無意識にコントロールされています。

自律神経には交感神経と副交感神経があります。

交感神経は緊張している時や活動している時に優位に働きます。
また、ストレスを受けている時には、ずっと交感神経が優位にたっている状態です。

副交感神経は、休んでいる時や眠っている時、リラックスしているに優位に働きます。

また、食後も副交感神経が優位になるため、ストレスがかかると何か食べたくなるのは、無意識に自律神経のバランスを取ろうとしているのが原因です。




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