主なミネラルの働きとその生理作用について

2014/11/21

主なミネラルの種類とその生理作用について

一口にミネラルと言ってもさまざまな種類があり、それぞれのミネラルは生体細胞の各種生理作用や酵素作用、代謝ちょぅ節作用など密接な関係があるため、多種多様な酵素もビタミンも、これらミネラルなくしては機能しません。


ミネラルの種類身体に及ぼす生理作用
カルシウム(Ca)・歯や骨などの硬組織を作る。
・細胞の情報伝達に関係する。
・真菌の収縮作用を増す。
・筋肉の興奮性を抑制する。
・刺激に対する神経の感受性を静める。
・トリプシンなどの酵素作用を活性化させる。
リン(P)・歯や骨などの硬組織を作る。
・血液中のリン酸塩は酸やアルカリを中和する。
・リン脂質、核酸の成分となる。
・ビタミンB1、B2などと結合して補酵素となる。
・糖質代謝を円滑に進める。
・ATPなど高エネルギーリン酸化合物をつくり、エネルギーを蓄える。
鉄(Fe)・ヘモグロビンの鉄は酸素を運搬し、
ミオグロビンの鉄は酸素を細胞に取り入れる。
・各細胞の鉄は、酵素の活性化に関係し、栄養素の年初ぅに役立つ。
・ヘム鉄と非ヘム鉄とがある。ちなみに貯蔵鉄はヘム鉄。
・小腸での鉄の吸収は1mg。(吸収率10%)。
・非ヘム鉄の吸収は、ビタミンCで促進される。
ナトリウム(Na)・筋肉や神経の興奮性を弱める。
・血しょうなどの細胞外液の浸透圧保持を調節する。
・体液のアルカリ性を保つ。
・ブドウ糖などの腸管吸収、カルシウムなどの細胞膜浸透に関与する。
カリウム(K)・心臓機能や筋肉機能を調節する。
・細胞内血液の浸透圧が一定に保たれるように調節する。
ヨウ素(I)・成長期にある人の発育を促進する。
・成人では基礎代謝を盛んにする。
・甲状腺に異常がある時、大量に摂取させる。
マグネシウム(Mg)・刺激による筋肉の興奮性を高める。
・刺激による神経の興奮性を静める。
・ある種の酵素の作用を活性化させる。
マンガン(Mn)・骨や肝臓の酵素作用を活性化させる。
・骨(リン酸カルシウムなど)の生成を促進する。
・必須栄養素である。
銅(Cn)・骨髄でヘモグロビンを作る時に鉄の吸収を良くする。
・腸管からの鉄の吸収を助ける。
コバルト(Cn)・骨髄の造血機能に不可欠で、赤血球や血色素の生成に関係する。
塩素(Cl)・胃液のHCIの成分である。
・血液の酸度、及び浸透性を維持する。
亜鉛(Zn)・炭酸脱水酵素や乳酸脱膵酵素の成分である。
・核酸やたんばく質の合成I関与している。
セレン(Se)・抗酸化作用で組織細胞の酸化を防ぐ。
・ユビキノンの合成を通じて整体酸化を調節する。
・ビタミンEの生理作用と共通点が多い。
クロム(Cr)・糖代謝脂質代謝に必須である。
イオウ(S)・解毒酵素のSHグメ~ぷとして、酵素活性に関与する。
フッ素(F)・細胞外液から骨や葉へ入り、組織を強固にする。
モリブデン(Mo)・肝キサンチンオキシダーゼの成分である。
・銅と拮抗する。