腸内環境と発酵食品

2015/05/20


善玉菌を元気にするなら、和食が一番

腸内の善玉菌は、毎日の食事やストレスで数が減ってしまいます。
便秘などを引き起こせば、なおさら腸内は環境が悪くなってしまうのです。

そこで腸内環境を良くするために必要なのが、発酵食品を食べることです。

日本の調味料は、ほとんどが発酵しており酵母や酵素、乳酸菌が住んでいます。

これらが腸内に入って常在菌のエサとなるのです。

『生きたまま腸まで届く』というフレーズのヨーグルトもありますが、
生きて届いたとしても腸内では異物として住み着くのは難しいと云われています。

発酵食品は、腸の中で活きるというよりも餌となって常在菌を活発にし、常在菌が増えるのを助けると覚えたほうが良いでしょう。

発酵食品を食べると、腸の消化や吸収が良くなるります。
それにより、作り出された酵素や成分をしっかりと吸収できるので、それらが腸を整えるという相乗効果が生まれます。

理想の腸内環境を維持するためには、発酵食品を摂ることは大切です。
もちろん食事だけでなく、適度な運動と十分な睡眠など、健康的な生活を送るよう心がけることも忘れないでくださいね。



主な発酵菌の特徴と含まれる主な発酵食品

乳酸菌
特徴………………300種類以上存在するといわれ、繁殖る食品は種類によって異なります。
        糖質を分解して乳酸を生成します。
        腐敗を防ぎ悪玉菌の増加を抑えるため、昔から保存食品の加工に使われてきました。
主な発酵食品……味噌、醤油、漬物、キムチ、ザーサイ、チーズ、ヨーグルト、サワークラウトなど


酢酸菌
特徴………………エタノールを酸化して酢酸を生成します。ビフイズス菌の増殖を促進します。
主な発酵食品……醸造酢、アップルビネガー


納豆菌
特徴……………酸に強いので、胃酸に負けず腸内に到達します。
        腸内では悪玉菌の繁殖を防ぐ働きがあります。
        納豆菌が作り出す酵素ナットウキナーゼは血栓を溶かし、血液をサラサラにします。
主な発酵食品……納豆など


麹菌
特徴………………蒸した穀物などに繁殖し、デンプン、タンバク質を分解する酵素を生産する菌。
        日本の発酵食品の多くは、これをベースに作られています。
        ビタミン類を生成します。
主な発酵食品……味噌、醤油、米酢、甘酒など


酵母菌
特徴………………糖をエタノールと炭酸ガスに分解する働きがあります。
        酸素がなくても存在できます。
        炭酸ガスが増えると他の多くの微生物は存在できなくなるので、
        悪玉菌の抑制することができます。
主な発酵食品……ワイン、日本酒、パン、酵母ドリンクなど